旅行ブランドのSNSエンゲージメントが上がらない本当の理由
「毎日投稿しているのに反応がない」という相談をよく受けます。投稿頻度の問題ではないことがほとんどです。旅行ブランドのSNSで反応が薄い理由は、たいてい「誰に向けて書いているかが曖昧」という一点に集約されます。
「旅行好きな人」は対象者ではない
旅行好きな人は日本に何千万人もいます。その全員に向けて発信しようとすると、誰にも刺さらないコンテンツになります。「30代の女性で、年に2〜3回国内旅行をして、宿選びに時間をかける人」くらいまで絞ると、書くべき内容が変わります。
ターゲットを絞ることへの抵抗感はわかります。でも、絞ったほうが結果的に多くの人に届きます。「これ、私のことだ」と思わせる投稿は、シェアされます。
「行きたい」より「行った気になれる」コンテンツが強い
旅行SNSでよく見る「絶景スポット10選」や「おすすめホテルまとめ」は、情報としては有用ですが、エンゲージメントは低くなりがちです。なぜなら、保存はされても、コメントが来ないからです。
コメントが来るのは、感情が動いたときです。「チェックアウトの朝、窓から見えた海の色」「深夜に食べたラーメンが忘れられない」そういう具体的で個人的な話のほうが、コメント欄が動きます。旅行の「情報」より「体験の断片」を投稿する意識が、エンゲージメントを変えます。
投稿のキャプションより、最初の1行が全て
Instagramのキャプションは、最初の2〜3行しか表示されません。「もっと見る」を押してもらうには、最初の1行で「続きを読みたい」と思わせる必要があります。
「沖縄に行ってきました」で始まるキャプションと、「台風の翌朝、誰もいないビーチで見たものの話をします」で始まるキャプション。どちらが続きを読みたくなるか、明らかです。最初の1行に、一番時間をかけてください。
SNSの改善は、投稿頻度を上げることより、1投稿あたりの設計を見直すことから始まります。制作の裏側を書いたブログも参考にしてみてください。