Radiant Nomad Studio
記事 · インバウンド 2026-04-17

インバウンド向け旅行コンテンツで気をつけるべきこと

「外国人向け」という括り方をやめるところから始まる
村
村田 彩夏
代表 / クリエイティブディレクター
2026-04-17
パスポートと旅行書類のイメージ

「インバウンド向けのコンテンツを作りたい」という相談を受けるとき、まず聞くのは「どの国の、どんな人に向けてですか?」という質問です。「外国人全般」という答えが返ってくることが多いのですが、それが最初の落とし穴です。

「外国人」は対象者ではない

台湾からの旅行者と、フランスからの旅行者では、日本に求めるものが全然違います。台湾の旅行者は日本のポップカルチャーや食に親しみがあり、リピーターも多い。フランスの旅行者は日本の伝統文化や自然に関心が高く、初訪問が多い傾向があります。

同じ「外国人向け」コンテンツでも、対象国によって見せるべき写真、使うべき言語、強調すべき体験が変わります。まず「どの市場に向けるか」を決めることが、コンテンツ設計の出発点です。

英語コンテンツの品質が信頼に直結する

日本の旅行事業者のWebサイトで、英語コンテンツの品質が低いものをよく見かけます。機械翻訳そのままのテキスト、日本語の文章構造をそのまま英語にしたもの。読んでいて意味はわかるけど、「このホテルに泊まりたい」という気持ちにはなりません。

英語のコピーは、英語として自然に読めるかどうかが基準です。翻訳ではなく、英語で書き直す意識が必要です。予算の制約がある場合は、全ページを英語化するより、予約に直結するページだけを丁寧に作るほうが効果的です。

写真は「日本らしさ」より「体験」を見せる

インバウンド向けコンテンツでよく使われる写真は、富士山、桜、着物、寿司。これらは確かに日本を象徴しますが、旅行者が実際に求めているのは「自分がそこで何を体験できるか」のイメージです。

「このホテルの朝食はどんな感じか」「温泉に入った後、どんな気持ちになるか」そういった体験の具体的なビジュアルのほうが、予約の意思決定に近いところにあります。

インバウンド向けコンテンツは、対象市場を絞って、その市場の言語と感覚で作ることが基本です。「外国人全般向け」は、結果的に誰にも届かないことが多いです。

#インバウンド#旅行コンテンツ#多言語対応

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